何気なくRAIDXpert2を開いてRAIDの状態を確認したら、データ保存用に使用しているHDDの片方が読み取り不能になっていた。
いつからこの状態だったのか正確には分からないけど、使用開始から4年、かつWDの一番安いシリーズなので、製品寿命かなあと。
以前、同じPC上に別で組んでいるRAID(m.2 SSD、上図でいうArray 2のほう)の片方が壊れて交換したとき、バックアップも取らずに、誤ってデータを初期化してしまった苦い経験があるので、今回はきちんと準備してから作業した。
前提
マザーボードはASRock製、チップセットはAMDを使用している。より細かい情報は以下を参照。
RAID構成としては、RAID1で、WD製の4TBのHDDを2本使用している。今回新たに購入したHDDも同社の同じBlueシリーズで、同じサイズとした。
RAID再構築
UEFIを起動後、上部メニューのアドバンスドから、RAIDXpert2 Configuration Utilityを選択。
Array Managementを選択。
Delete Arrayを選択。
交換したディスクが新しいディスクアレイとして認識されていて、このままだとRAIDを組めないので、設定を削除する。
対象のディスクアレイ(今回の場合Array 3)をEnableに変更後、Delete Array(s)を選択。
Array Managementの画面に戻り、Manage Array Propertiesを選択。
ページ上部のSelect Arrayを選択後(今回の場合Array 1)、ページ下部のManage Dedicated Hot Sparesを選択。
新たに接続したディスクをEnableに変更後、Add Hot Spare Physical Diskを選択。
完了したら、UEFIの設定を保存してOSを起動し、RAIDXpert2を開く。
RAIDXpert2起動後、自動で新しいディスクへのリストアが開始される。
左ペインに、「RESTORE STARTED」と書かれた進捗バーと、「(Destination)」と書かれたRAID1構成が新たに表示されていればOK。
リストアが完了すると、勝手に進捗バーと「(Source)」のRAID1構成の表示が消える。
以上で全ての作業は終了。お疲れさまでした。
故障の検知
今回はHDDの故障を偶然見つけられたけど、ディスク障害が起きたときに検知できる仕組みはないのだろうか…と探していたら、あった。
フリーソフトで、RAIDXpert2にも対応していて、AMD RAIDの情報も取得でき、異常を検知したときにメールで通知できるそう。便利すぎる。
早速インストールし、機能メニューから、常駐とスタートアップにチェック。さらに、通知機能から、メール通知にチェックし、以下を参考にメール設定でSMTP Serverなどを入力した。
Test Mailで指定のメールアドレスに送信できればOK。これで、次にディスク故障が起きたときはすぐ気付けるだろう。
なお、次に壊れるとしたら今回交換してないほうのHDD(上図)だろうけど、既にスペアは購入済なので、いつでも故障かかって来いという気持ち。ただ、そういうときに限って壊れなさそうな予感。
余談
UEFI画面のスクリーンショットは、FAT32のUSBメモリを挿入して、F12キーを押すと取得できる。
参考リンク
ASRockではなくASUSのサイトだけど、RAID再構築の手順はほぼ以下のとおりでいけた。