果報

二度寝して待つ

HUNTER×HUNTERが面白すぎるので色々考察してみる

はじめに

先月からHUNTER×HUNTERが連載再開してからというもの、とにかく話が面白すぎて、毎週の大きな楽しみになっている。これほど素晴らしいコンテンツを提供し続けてくださっている冨樫先生には本当に感謝しかない。

で、当初は無暗に考察しないほうが純粋に楽しめると思っていたけど、毎週何らかの伏線やその回収、意味深な言葉が随所に散りばめられていて、これは下手にスルーするよりも、じっくり考えて後日答え合わせするほうがより楽しめるかなと思った次第。

ということで、今回は連載再開したNo.401「月光」以降、私が勝手に「これってこういうことでは?」と思った箇所を列挙する(新しい話順)。

No.406「神器」

天空闘技場の探しモノ

HUNTER×HUNTER No.406「神器」より引用

右コマでクロロが「思えば天空闘技場でもそうだったな」と思い返しているのは、ケータイ型の人探しの能力「いまわし電話(恋のダイヤル6700)」を過去に天空闘技場でも使ったということだろう。では、いったいいつ誰を探していたのか。

私は、天空闘技場でのヒソカ戦の前に、ヒソカを確実に仕留めるための念能力(を有する者)を探していたのではないかと思う。天空闘技場の上位フロアには念能力者が多数いるため、見つかる可能性が高いと考えたのではないか。それが、この場面と類似していて、ふと頭をよぎったと推察する。

もしかしたら、ヒソカ戦で唯一出所が不明だった「転校生(コンバートハンズ)」は、天空闘技場で奪った能力かもしれない。

なお、ヒソカ戦の最中にこっそり使った?という考察もあるけど、ヒソカ戦の冒頭にクロロが「晒したカードで闘う」と宣言した中に当該能力はないため、その可能性は低いだろう。

レアで強力な能力

HUNTER×HUNTER No.406「神器」より引用

クロロがヒソカ必殺のために盗もうとしている能力は何か。

これまで判明していることは、「レアで強力な能力」かつ第1層にいるらしいこと。で、その条件に該当するのは、現状ツェリードニヒ王子の「絶で未来を先取りする能力」くらいでは、と思うのだけど、どうだろう。

カミーラ王子の「百万回生きた猫(ネコノナマエ)」もかなりレアそうではあるけど、この能力でヒソカを確実に仕留められるかというと正直微妙(ヒソカなら絶状態のクロロを怪しんで攻撃しなさそう)。

また、「盗賊の極意(スキルハンター)」の進化によって、能力を盗む条件が緩和されるというよりは、盗んだ能力を絶状態でも使える、もしくは、本を持たなくても(右手に具現化しなくても)使える、といった効果があるのではと推察する。

No.405「芝居」

なぜか事情通のヒソカ

HUNTER×HUNTER No.405「芝居」より引用

ヒソカに念獣の情報を教えたのは誰なのか。

現状、ハルケンブルグ王子の能力が集団行動型だと知っているのは、ベンジャミン王子、チョウライ王子、ワブル王子(クラピカ)の3名。おそらく、ヒソカをBW号の第1層に招待したのも同一人物だろう。

私の予想は、この中だったらクラピカかなと。以前、ヨークシンで結んだ同盟関係の名残から、今回も旅団vsヒソカをクラピカが緩くサポートしている可能性はないだろうか。

また、ヒソカが第1層にいる理由も、財宝目当てに上がってくる旅団を排除し、王子を危険から守るという理屈なら筋が通る。

ジョーカーって誰

HUNTER×HUNTER No.405「芝居」より引用

シャ=ア一家の若頭オウがエイ=イ一家と繋がっているようなのも気になるのだけど、問題は下コマの心の声。

「ジョーカー」とは一体誰か。ワードから真っ先に連想するのはヒソカ。でも、シャ=アはシュウ=ウと一家総出でヒソカを探していたのに、オウだけ実はヒソカとエイ=イが繋がってることを前々から知ってましたというのは、ちょっと違和感がある。

私の予想はイルミ(とカルト)。以前、第3層の展望エリアで発見された際、V2の権利があるにも関わらず「ここに残る」と拘っていたのは、第3層を縄張りにしているエイ=イと関係があるのではないかと。

ただ、イルミもカルトも現在は旅団の一員なので、旅団同士で直接争うというよりは、間接的に組長モレナをサポートするような流れかなと。例えば、針人間を使って暴動を起こして、船内を混沌とさせる、とか。

あるいは、実は旅団に加入したこと自体がフェイクで、何か別の目的に沿って行動しているのかも、とか。以前、シルバが家族に「旅団には関わるな」と発言していたことと現状のギャップについて、そろそろ説明してほしいと思う今日この頃(何)。

No.404「思惑」

ハルケンブルグは何考えてるの

HUNTER×HUNTER No.404「思惑」より引用

次なる一手って何?の前に、ハルケンブルグの能力が難解すぎて何度も読み返したのだけど(そして未だに理解できた自信がないのですが…)

まず、バルサミルコの中でハルケンの意識があるうちに、葬列に便乗して支持者or私設兵と人格交換の矢を打つことはほぼ確定で、ターゲットは状況的にベンジャミンかなと。

ただ、人格交換元は集団の中からランダムで選出されるはずなので、ハルケン(もしくはバルサミルコ?)が次回も選ばれるとは限らないと思うのだけど、どうするんだろうという疑問が残る。仮に選ばれなかったら催眠剤のタイムリミットでハルケンの人格が眠る(バルサミルコの人格が覚醒する)可能性が高いわけで、そのリスクをどう回避するつもりなのか。

まさか、ハルケン自身が選ばれるまでターゲットを気にせず矢を乱れ打ちするとか?さすがにそんな乱暴なことはしないか…。

No.401「月光」

ビヨンドの息子

HUNTER×HUNTER No.401「月光」より引用

おそらくロンギの読みは当たっている。で、その王子はツェリードニヒでほぼ決まりだと思う。

理由はいくつかあって、ツェリードニヒの顔の特徴がウンマ(第一王妃)と異なる点、下位王子より上位王子のほうが王位継承の可能性が高い(ビヨンドなら早期に仕込むだろうという)点、そして何よりツェリードニヒの念の習得が異様に早い点が挙げられる。

作中で繰り返し「才能がヤバい」と言われているからには偶然ではなく何らかの理由があるはずで、それはもう遺伝(ビヨンドの子、ネテロの孫)だからという以外に考えられない。

で、さらに妄想を広げると、ビヨンドはひょっとするとカキン王族の血が混ざっているのではないか。ネテロと先代王の妹or娘との子がビヨンドで、額の傷は二線者のそれではないかと。王位継承に拘る理由としては十分ありそうな気がするのだけど、どうだろう。

ヒュリコフさんは正しい?

HUNTER×HUNTER No.401「月光」より引用

最後に、蛇(サイレントマジョリティー)の暗殺者について。

犯人はロンギではなかったけど、私は、ヒュリコフが挙げた犯人候補は間違ってないと思う。ちょっと逆説的だけど、これで犯人候補そのものが間違っていたら「ヒュリコフの考察なんだったん」となるから。

つまり、ロベリー、シェジェール、ユヒライ、ロンギのうちの誰かであり、私は消去法でシェジェールだろうと考える。正直、シェジュールと同じ立場のユヒライも怪しいのだけど、口調が暗殺者のそれと異なるのと、クラピカと会話する際の態度からシロかなと。

なお、元から念能力が使えるベレレインテも怪しいのだけど、ハンター協会員だし、下位王子のマラヤームの護衛という立場からも暗殺というリスクの高い行為をするとは思えない。

よって、ハルケンブルグを王子にしたいと強く願っている私設兵=シェジュールが、単独で起こした行動と推察する。

おわりに

書き始めたら思いのほか大変で、かつなかなか書く時間もとれず、結局2週間くらいかかってしまった。直近の数話がモレナのカードゲームで助かった(ネタバレ回避の意味で)。

気が向いたら、今回の考察が当たっていたかの検証記事も後日書こうと思う。そのためにもどうか長く連載が続きますように。