果報

二度寝して待つ

続・子供に小さな障害が見つかった話

先日書いた以下の記事の続き。

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近所の病院で「要眼鏡」と診断を受けた後、セカンドオピニオンとして少し離れた病院にも行ったけど、やはり最初の病院と同じ診断だった。

かくして10月某日、我々一家は意を決して、病院から紹介された眼鏡店を訪れた。

店員さんに矯正用の眼鏡選びで来た旨を伝えたところ、慣れた感じで案内してくれた。

レンズは病院からの処方箋に従うけど、フレームの色や形は本人に選んでもらう。最終的に、肌の色に近いベージュの丸い眼鏡にした。普段から即断即決タイプなので10分程度で決まり、親のほうが「本当にこれでいいのか」とあたふたした。

そして、気になる値段は、レンズ代と消費税込みで6万円弱だった。

事前に「保険と助成金で4万円まで支給」と聞いていた私は、「余ったらスペアの眼鏡作れるのかな」なんて呑気なことを考えていたけど、余るどころか大幅な予算オーバーだった。しかも、子供の成長は早いので、来年になったらまた新しい眼鏡が必要らしい。

正直、想定外の出費になってしまったけど、これで我が子の視力が少しでも良くなるなら安いものか、と思って購入した。

ところが、使い始めて2週間も経たないうちにレンズの片方に傷が付いてしまった。子供と一緒にいた妻によると、幼稚園帰りにテンションが上がり、自宅マンションのエントランスで走って転倒したらしい。本人に怪我はなかったけど、レンズ交換の有償修理となり、眼鏡の総額が6万円「超」になった。

この調子で毎月修理になるのはさすがに勘弁してほしいけど、この先もきっと相応の出費は覚悟しないといけないのだろう。

ただ、幸いなことにその出来事以外は順調で、今月から幼稚園にも嫌がらずに登園している。以前よりも煩わしいだろうし、見た目が気になることもあるだろうけど、我が子ながら頑張っていて偉いなあと思う。 1


私も昔から両目とも視力が悪く、小学4年生くらいの頃から眼鏡をかけていた。眼鏡で登校した初日、通学路の木の葉が一枚一枚はっきりと見えて驚いたことを今でも覚えている。

それから、大学生までずっと眼鏡と共に過ごしてきたけど、卒業間近となった秋頃、右眼に白内障を発症したことで一変した。

詳細は割愛するけど、現状、白内障の治療法は眼内に人口のレンズを入れる手術以外にない。また、そのレンズの度数はもう片方の視力にあわせて選択することが通例となっている。

そこで、私はあえて度数の高いレンズを選んで、白内障の手術と同時に、左眼もレーシック手術で視力を上げることにした。というか、そのように両親を説得して、決して安くない治療費を負担してもらった。

手術は無事に成功して、結果として視力は両目とも1.0以上に回復した。こうして、私の数十年間の眼鏡人生は終わった。

白内障の代償として、人口レンズは焦点が固定(カメラでいうオートフォーカスができない)なので、多少の不自由はあるけど、裸眼の生活はそれ以上に楽で、もう眼鏡には戻れそうにない。

なので、子供にもいつか、眼鏡がなくても過ごせる日が来ることを願う。また、両親が私にしてくれたように、その支援ができるなら喜んで引き受けるつもりだ。


  1. 眼鏡かけてる人をみると「おんなじだ!」と言ったりするので、気にはなってる様子。