果報

二度寝して待つ

中年の危機

大学生の頃、理系で半数以上の同級生が院に進学する中、これ以上勉強するのは嫌だなと思って就職した。

SIの会社に就職して、最初は業務アプリケーションを開発する担当に配属されたけど、業務を理解するのもコードを書くのも苦手で、気が付いたらサーバやネットワークを構築する基盤屋になっていた。

経験を積んで、ありがたいことに昇進の話ももらったけど、人を管理したり評価する側になるのはどうしても性に合わない気がして辞退した。

そして今、慢性的な長時間労働も嫌になって、会社と少し距離を置こうとしている。具体的には少し長めの休暇をとって(プロジェクトの体制からも外してもらって)、育児や家族との時間に充てたいと考えている。

こうやって書きだすと、ずっと嫌なことから逃げてきた半生だなと思う。最近よく言う「好きを仕事に」の真逆だなあと。

今後も逃げ続けるうちに、運が良ければ、いつか好きなことに巡り会えるかもしれない。というか、今まではどこかでそれを期待していたし、そう思うことでこれまでの自分を正当化していた気がする。

ただ最近は、もっと能動的にやりたいことを探してみてもいいかもと思うし、そのための時間がほしい。結果としてうまくいかないことも多々あるだろうけど、やらずに後悔するより、「やっぱだめか」という納得感を得たい。

このあたりの心境の変化はまんま「中年の危機」っぽいのだけど、そんな自分自身の葛藤ともうまく付き合っていきながら、自分なりに醜くてももがいてみようと思う。

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